環境コラム
ESA カナダ-オンタリオ州の規制が発令
ESA(電気安全保安基準機関)の電気製品販売業者に対する新たな規制が発令されますのでご紹介いたします。
ESAの規制は対象製品を扱う業者に問題発生時には公示する義務や報告義務など、管理機関に協力する義務を有した制度となります。そして、対応するためにはESAの登録が必要となってきます。
RoHS指令などと比べ、対応に苦慮しそうな規制ではないような印象を受けました。
次に重要な対象製品です。
ホームページでの発表では、オンタリオ州で販売されている消費者向け電気製品、商業用電気製品、電気医療機器、産業用電気製品、配線製品とされており、電気用品のほとんどでは無いか?と思うほどの範囲です。
最後に対応しなければ行けない期日について。
電気製品の製造業者は2009年8月30日までに電気安全保安機関(ESA)に登録する義務があるとされています。
ホームページに掲載れているPDFファイルを見ると、「登録は2009年8月30日まで受け付けています。」とあります。販売予定のある事業者も前もって登録するとありますので、2009年9月からはどのような対応になるのか未確定な部分でもあります。
さて、申請からどのくらいの日数で登録されるのかなど、まだ詳細がわかりませんが、オンタリオ州での電気製品の販売がある事業者の方はいち早く対応する事が必要になりそうです。
登録の開始は、2009年4月1日より可能なそうですので情報機関等に確認の必要がある事業者もこれから増えるのかもしれません。
登録費用は$350、更新料は毎年$300となります。
登録されなかった場合に罰金もあるとのこと。お気をつけください。
以上、資料を流し読みした内容を簡単にまとめましたので詳しい情報を確認されたい方は、次のホームページにて詳細をご確認ください。
ESA 製造業者の義務について
RoHS指令 / 適用除外 / 今後の展開 / メーカー対応 / 商社対応 / 加工屋対応 / 変更例 / 他のEU指令 / RoHS指令分析 / RoHS指令用語集 / 環境コラム
ESAの規制は対象製品を扱う業者に問題発生時には公示する義務や報告義務など、管理機関に協力する義務を有した制度となります。そして、対応するためにはESAの登録が必要となってきます。
RoHS指令などと比べ、対応に苦慮しそうな規制ではないような印象を受けました。
次に重要な対象製品です。
ホームページでの発表では、オンタリオ州で販売されている消費者向け電気製品、商業用電気製品、電気医療機器、産業用電気製品、配線製品とされており、電気用品のほとんどでは無いか?と思うほどの範囲です。
最後に対応しなければ行けない期日について。
電気製品の製造業者は2009年8月30日までに電気安全保安機関(ESA)に登録する義務があるとされています。
ホームページに掲載れているPDFファイルを見ると、「登録は2009年8月30日まで受け付けています。」とあります。販売予定のある事業者も前もって登録するとありますので、2009年9月からはどのような対応になるのか未確定な部分でもあります。
さて、申請からどのくらいの日数で登録されるのかなど、まだ詳細がわかりませんが、オンタリオ州での電気製品の販売がある事業者の方はいち早く対応する事が必要になりそうです。
登録の開始は、2009年4月1日より可能なそうですので情報機関等に確認の必要がある事業者もこれから増えるのかもしれません。
登録費用は$350、更新料は毎年$300となります。
登録されなかった場合に罰金もあるとのこと。お気をつけください。
以上、資料を流し読みした内容を簡単にまとめましたので詳しい情報を確認されたい方は、次のホームページにて詳細をご確認ください。
ESA 製造業者の義務について
六価クロムの分析について
RoHS指令の対策として、六価クロムの対応が重要になってきます。
それは、六価クロムは表面処理に対して問題となる事が多く、
対応品がなければ対応する事が難しい物質だからです。
場合によっては、硬度が必要である場合や、腐食しないように等の
理由であれば、別の表面処理方法をとる事で対応ができます。
六価クロムの問題を把握するためには、やはり分析を
行う事になるでしょう。六価クロムは、定量分析を行う際には、
溶出試験を行い分析を行う事になります。
六価クロム自体は、土壌汚染でよく問題として取り上げられています。
その為、土木・建築などの業界にて、六価クロムはよく問題となります。
RoHS指令においては、表面処理。主にニッケルクロムメッキ、
亜鉛メッキ、クロメート処理などが問題となります。
自動車業界でRoHS指令に先駆けて、発令されたELV指令によって、
メッキ処理に対しての対応が進んでいます。
分析を行う事になれば、それなりの費用が発生しますし、
分析結果によっては、表面処理業者に指導をする事にもなります。
その労力を考えると、自動車業界で先だって行われた活動は、
電気・電子業界にとって助かる活動となっています。
しかし、自動車業界との付き合いがある企業は対応が進んでいますが、
その他の企業では対応されていない事も多くあります。
危険を感じた時は、分析を要求するか、
自社において分析を行う事で対応を致しましょう。
被害をこうむるのは風下の企業が先になります。
少しでも危険性があれば、使用しないのも方法の一つだと思います。
鉛レスと鉛規制について
鉛規制は、多くの業界で問題とされています。
代表的なところでは、もちろんRoHS指令やELV指令などの
EU指令です。
鉛の閾値が設定されて、それに対する対応を迫られています。
そして、さらに水栓業界にもこの鉛規制は及んでいます。
それは、水栓業界が鉛に対してとても重要な問題を抱えている業界であるのです。
それは水栓内部の鉛は水に溶け出し、体内へと入るためです。
規制内容としては、平成15年4月1日より、さらに強化され、0.01 mg/Lまでと浸出基準が設けられています。
検査機関の要求により400ml以上の総容量を持った製品を持ち込み含有量調査を行う事を、頻繁に行っていたという話を聞いたことがあります。
黄銅や青銅などを本体部に使用する事が多いため、とくに問題視されるのでしょう。
このように多くの業界で鉛の規制が発令され、鉛レスの対応を多くの業界で行われています。
鉛レスの対応は現在ではかなりの材料により行われていますが、
まだ不十分なところもあります。これからの対応に期待したい所です。
三価クロム メッキでの重要性
三価クロムはRoHS指令の対応を行ううえでは非常に重要な物となります。
それは、表面処理に対する対応を行う際、具体的にはメッキに関する場合には、六価クロムが非常に問題になってくるからです。
黒亜鉛メッキや、ニッケルクロムメッキなどは、代表的なところです。
三価クロムは、クロメート処理に関しても問題を解消する手助けをしています。ねじやワッシャーなどでは当たり前に六価クロムのクロメート処理をしています。
RoHS指令の対応を行う中では、問題となる部材のトップ10に入るほどねじの処理は問題になります。
三価クロムメッキとして、六価クロムメッキの代替を行う事は以前では
とても対応できない処理でした。
しかし、現在では、六価クロムメッキほどではないのですが、
同様な性能を発揮できる表面処理となっています。
前述しました黒亜鉛メッキ。
これも後処理を六価から三価へ。もちろん、一般的なクロメート処理も
六価から三価への変更が当たり前となっています。
ELV指令で問題となっていたため、現在のRoHS指令では対応が楽になりました。少し助けられた感じがあります。
鉛規制と鉛除去
鉛規制は、いろいろな所で規制されています。
私の知るところでは水道関連の業界で一時期騒がれました。
それは、水分中の鉛含有率を一定以下にすべきであるという事が内容でした。
鉛除去の機能がついた浄水器の販売が高付加価値の商品として、
販売されるほどです。
優良企業などでは、この規制が広まっていない時点でも鉛除去タイプとして販売されていました。
企業努力と先見性が見えたところでもあります。
鉛規制では、その他の代表的な規制は自動車業界です。
それはELV指令への対応として、問題となりました。
これは、RoHS指令と同様な指令であり、電気・電子ではなく、
自動車関連であったということです。
この流れで行けば、いずれ全ての業界での使用制限がかかるのも、
時間の問題であるように感じます。
そして、それまでは鉛の問題は今後も続いていくのでしょう。
しかし、鉛に関しては材料メーカーも対応に乗り出しており、
そこまでの問題とならず、対応が完了する事と思います。
「ここが、儲け時」と考える事ができる経営者がここで
抜きに出るのかもしれませんね。
カドミウム汚染状況と調査
カドミウム汚染状況としては、一番被害が大きいのが富山県神通皮流域です。
非常に大きな被害を招いており、日本の主なカドミウム汚染地域の場所となっています。
カドミウム汚染の程度を示す尿中カドミウム陽性(10μg/Cr以上)者率などをみていきましょう。
汚染にかんする被害の対象者は、男性が3432人、女性が4099人となっています。
数字だけみても非常に多い人数が被害にあわせています。
さらに1000名まで達する地域はほとんどありませんでしたので、
この地域に甚大な被害が出た事がわかると思います。
調査の実態を語る中で、とくかく外せないのがイタイイタイ病です。
カドミウム自体は腎障害を引き起こす事で良く知られており、
汚染地域で多数の腎障害をもった人々が認められます。
腎炎などの様な糸球体障害ではなく、実は尿細管障害であることが
大きな特徴なんです。
その他の汚染状況は、群馬県、石川県、兵庫県、秋田県、長崎県と続きます。
カドミウム調査は現在でも勧められています。
これからもカドミウムについては、非常に大きな問題として
クローズアップされて行くことでしょう。
カドミウム中毒とその毒性
カドミウム中毒とは、イタイイタイ病が一番クローズアップされる病です。
症状としては、
?高血圧、
?骨軟化症、
?肝臓障害などが主です。
原因は、カドミウムイオンが酸素内の物質と相互作用し、酸素の働きが
阻害される事で引き起こされるようです。
カドミウム毒性に対して、肝臓障害における対処法も少しずつ
分かるようになっています。
亜鉛を投与すると症状が緩和されるという事が現在では言われています。
カドミウム毒性に関しては、病の問題の大きさを見ても分かるとおり、
とても強く危険な物です。
全てが注意して対処できる問題でもないのでしょうが、意識を高めて、
社会からの全廃を勧める事ができれば、このような問題もなくなることでしょう。
これからの社会において、環境問題への対応がとても重要で
あることはいうまでも無いのでしょうが、
多くの化学物質が対応に苦慮している中でも、
被害に苦しむ方が多く見えるということを忘れてはいけないと思います。
水銀の毒性によるアレルギー
水銀の毒性は非常に強く、
過去を振り返れば水俣病は大きな社会問題となり、
現在においても多くの人たちが精神的にも苦しんでみえます。
水銀アレルギーはよく言われますが、
以前は歯医者において使っていた銀アマルガム合金のアレルギーです。
水銀(55%)と銀・銅・スズなどを錬和した金属を使用していました。
これは水銀アレルギーに関係するどころか、人体にとって大問題となる物質です。
特にアマルガムは毒物です。
現在は問題ありませんが、昔はこのような物質を普通に使用していた事を怖しく思います。
水銀毒性の生殖に関することを考えてみましょう。
水銀は無機水銀でも有機水銀(メチル水銀)でも生殖毒です。
内容は難しくなってしまいますが、男性ホルモンである
テストステロンレベルというものに影響をしてきます。
動物実験での結果では、
水銀によって生殖機能やホルモン系に影響を及ぼしてしまい、
生態系を崩してしまいかねない事がわかっています。
血中水銀濃度は海産物摂取と比例します。
やはり海産物を多く取る方が水銀濃度が高い結果となっていました。
それは海産物の体内に水銀がたまっていたことを証明しています。
対策としては、海産物の食事量を減らす事、又は-オメガ脂肪酸や
セレンといった魚成分の利点のバランスを考えて食事をすることにより、少しは対処できます。
今後も水銀アレルギー・水銀毒性に関して、知識を高めていきましょう。
鉛とカドミウムの化合物処理について
鉛とカドミウムの化合物処理は、大きな問題であるといえます。
それは、RoHS指令におけるものではなく、水道業界いおいても自動車業界等においても、鉛の問題は強くあげられています。
それだけ、人体への影響が大きいといえるのではないでしょうか。
鉛に関しては、極少量でも人体への慢性的な影響が懸念されています。
化合物の処理ですが、電池などはリサイクルが強く行われています。
環境配慮の取り組みとして行われているのですが、
その他にも処理には気を使わなければいけない部材が多くあります。
化合物を処理する場合は、信頼のおける中間処理業者に委託し、
正しく処理をしてもらえるようにしましょう。
鉛とカドミウムの化合物処理を行う場合は、専門業者とよく相談をし、
適切な形の設備を整える必要がありますのでご注意ください。
鉛もカドミウムも特に問題とされる化学物質です。
カドミウムに関しては、少量でも非常に毒性の高い物質です。
世の中には、カドミウムに関して、存在も知らない方がまだまだ見えます。
そのような方へも、危険性や毒性などが伝えられたらと思います。
水銀の毒性とその中毒症状について
水銀が日本人にとって危険な理由は、
日本人の多くは魚介類を好んで食べている為、
魚介類から口に入る事が多く、水銀中毒となってしまう可能性が
非常に高いためです。
水銀毒性は水銀汚染被害事件『水俣病』によって
世の中に知られました。
学校教育の中でもこの病については学んできた事と思います。
水銀は生活環境の中に、とても多く存在しています。
実は誰の体の中にも微量ながら水銀を蓄積していると
いっていいほどの
身近な成分です。
水銀中毒となってしまった際の症状は、
状態が自閉症の症状と酷似しています。
一見すると間違えてしまうほど、酷似していると言われています。
学者などによって何かしらの関連があると考えられていたほどでした。
中毒になってしまった場合、解毒、排泄するために、
対抗する必須ミネラルを摂取する事になります。
その事により排泄をうながす事になります。
しかし、当然ですが何より
まずは専門医にかかる事が重要になります。
鉛による被害 汚染中毒とは?
鉛の中毒について考えて見ましょう。
血液中の鉛の濃度が判断の指標となります。
一般的な検査では、確認する項目ではありませんので
特別に検査をする必要があります。
その際に慢性鉛中毒の方などでは、
考えられないような数値が出ることがあり
即座に中毒であると判断することができます。
鉛の中毒になる過程は、粉塵の形や無機鉛化合物がヒュームの形で
口から吸入された場合、40%が血流に移行してしまいます。
飲食物の汚染、手指や食器による消化器官からの吸収は
10%程度が血流に移行していきます。
簡単に大量に移行してしまう訳です。
鉛の中毒症状は、便秘、食欲減退、腹痛、倦怠、脱力、
頭痛顔面蒼白、筋・関節痛、下垂手、歯肉の青紫変色、振戦。
このような症状が現れます。中毒の恐れがあり、
少しでもこのような症状が
現れた場合は、すぐに専門医も元へ行ってください。
現在、鉛被害は大きくクローズアップしています。
汚染された地域も多り、対応を行っている所もあるようです。
鉛被害にあわれた方の事を考えると胸が痛くなります。
カドミウム被害 イタイイタイ病
イタイイタイ病とは、カドミウムを多量に体内に入れることによって
引き起こされる病気です。
この病名は、富山県神通川近辺に住む住民に多発した病気で、
激しい痛みが全身を駆け巡ることから付けられました。
名前の通りの恐ろしい病気です。
カドミウム被害でのイタイイタイ病の患者は、本人からの申請したのち、
富山県公害健康被害認定審査会が確認をして認定を行います。
平成13年における人数を載せます。この状態をみていただければ
どれだけ凄惨だった病気だったのか分かると思います。
患者認定185名、生存者数5名。要観察者判定401人、生存者数3名です。
イタイイタイ病の救済処置として、県が昭和42年に
「イタイイタイ病患者及び擬似患者等に関する特別措置要綱」を制定し、
公費によって救済を行いました。
医療費負担が被害者への大きな負担で合った為に行われた処置です。
イタイイタイ病に関しては、学校教育でも学びます。
私も小学校の社会の授業で学びました。
それだけ、大きな社会的な問題として取り上げられた病気です。
危険性を知って、二度とおきないようにしたいものです。
水銀の処理 廃棄・取扱いについて
水銀の処理 廃棄・取扱いについて気を付けて
いただきたいことがあります。
RoHS指令やELV指令などに代表する規制に関しても、
水銀は危険物質として規制されています。
それはやはり危険だからです。
水銀の処理 廃棄・取扱いを不当に行っており発生したのが、
あの水俣病です。
この件により水銀への危険性を強く認識する事となりました。
体温計を割ってしまって水銀をカーペットにこぼしてしまった時。
このような時どうされますか?
しっかりとした対応は取れるでしょうか?
水銀の処理 廃棄・取扱いは、本当に慎重に行う必要があります。
体温計を幼児の手に触れさせないのは
一般的な常識であるとも言えます。
水銀は時間が経てば、飛び散ったあとに蒸発してなくなります。
ただ、蒸発した水銀を吸い込んでしまった場合もは問題となります。
頭痛や嘔吐、痙攣などの症状がある時は、速やかに医師の診断を
受けるようにしてください。
飛散してしまった場合は部屋の換気をよくして、
直接手で触れないようにしながら
ポリ袋などの容器に入れて(金属製容器は不可)有害物質のごみと
同様にして廃棄してください。
ベリリウム銅について
ベリリウム銅とRoHS指令の関係について取り上げていきます。
理由は、私の会社で少し問題となったからです。
同じように問題となった企業もあると思います。
問題の理由は、この材料自体の環境適応性です。
環境適応に対しての活動をされている方は
ご存知かと思います。実はこの材質、毒性をもつ物質なんです。
ベリリウム銅は、ガンや肺の機能を妨げる
慢性ベリリウム症(CBD)を引き起こすきっかけを
もった危険な物質であり、規制の対象となるべき物質です。
しかし、ベリリウムは軽量性と鉄の6倍の強度を併せ持っており、とても使いやすい性質をもった物質です。
ベリリウム銅においての私の会社の問題は、
今後とも継続して使うべきか、即座に変更すべきかという点です。
ただ、話し合わなくても答えは決まっています。
これは変更すべきです。使うべき物質ではないのです。
しかし、スペーサーやバネ座金などの小物部品、
そして使用している部品がかなり多くあります。
それが悩ませる理由となるのです。
ベリリウム銅ですが、RoHS指令には平成18年8月現在においては
対応しているようです。
ひとまずは良かったというところですが、
JGPSSIでは調査の対象材料にこの物質は入っています。
今後は多くの点で規制のかかると思われる物質ですので、
社内において使用を規制すべき物質です。