六価クロムの分析について
RoHS指令の対策として、六価クロムの対応が重要になってきます。
それは、六価クロムは表面処理に対して問題となる事が多く、
対応品がなければ対応する事が難しい物質だからです。
場合によっては、硬度が必要である場合や、腐食しないように等の
理由であれば、別の表面処理方法をとる事で対応ができます。
六価クロムの問題を把握するためには、やはり分析を
行う事になるでしょう。六価クロムは、定量分析を行う際には、
溶出試験を行い分析を行う事になります。
六価クロム自体は、土壌汚染でよく問題として取り上げられています。
その為、土木・建築などの業界にて、六価クロムはよく問題となります。
RoHS指令においては、表面処理。主にニッケルクロムメッキ、
亜鉛メッキ、クロメート処理などが問題となります。
自動車業界でRoHS指令に先駆けて、発令されたELV指令によって、
メッキ処理に対しての対応が進んでいます。
分析を行う事になれば、それなりの費用が発生しますし、
分析結果によっては、表面処理業者に指導をする事にもなります。
その労力を考えると、自動車業界で先だって行われた活動は、
電気・電子業界にとって助かる活動となっています。
しかし、自動車業界との付き合いがある企業は対応が進んでいますが、
その他の企業では対応されていない事も多くあります。
危険を感じた時は、分析を要求するか、
自社において分析を行う事で対応を致しましょう。
被害をこうむるのは風下の企業が先になります。
少しでも危険性があれば、使用しないのも方法の一つだと思います。
トラックバックURL
この記事にコメントする