RoHS指令をやさしく解説

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分析調査について

RoHS指令の定量分析0


RoHS指令で行う成分分析は、次の2種類になります。
その一つに定量分析があります。

定量分析とは、ある成分にたいしてどれだけの量が含有しているのかを
定量的に判断してくれる分析方法になります。
この分析は、鉛が入っている事はわかっているのだが、
閾値を超えてしまうのかがわからないような物質に対して行っていきます。

鉛フリーハンダに対して、その対応状況を判断する分析として
利用する事もできます。しかし、問題として、この定量分析は
1成分の分析においていも、分析料金が高額になります。

1回1元素で1万円程度の金額がかかります。

さらにPBDEやPBBなどの臭素系物質に関しては、分析を行ってくれる機関が少なく、分析費用もさらに高額になります。

なるべく、安く分析を行っていただける機関を探してください。
鉛やカドミウムに関しては多くの機関で行っていますので、多くのところで価格競争になっています。場所によっては意外と安くやってもらえます。


担当者の方は、予算的にどの程度まで許容できるのかが、
対応に当たってはとても重要になってきます。
この検査を行う段階では、どの検査をすべきか、
もしくは検査を行わずに設計変更にて対応するのかを
迫られる事になってきます。

その際に、予算という基準を持っていないと、とても困る事になります。
お気をつけください。

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RoHS指令の定性分析0


RoHS指令で行う成分分析は、次の2種類になります。
その一つに定性分析があります。

定性分析とは、ある成分の物質が含有しているかどうかを
確かめる分析方法となります。
具体的には、Pb、Hg、Cdなどを指定して検査に出すと、
「Pbは含有」という形で元素単位での含有を判断できる分析になります。

ちなみに、その分析の代表的な方法として、「蛍光X線分析」と言います。
使用方法としては、取引先からの含有状況の返答がこない場合に、
定性分析を行い含有状況を判断します。
この分析は、1元素と言う形ではなく、多くの元素を同時に計測してもらえます。


そして、まとめて5千円〜1万円としての金額で検査してもらえますので
おこなっていただくと良いでしょう。
検査機関によって、この定性分析は結果の書類が違います。

場所によっては、ある程度の含有量を出してもらえます。
しかし、逆に含有、非含有のみの解答しかいただけない所もあります。

この定性分析による含有量はどこまで証明になるのかはわかりません。
信憑性で言えば、もちろん定量分析には劣ります。
確実な所ではないので、検査機関に提出された結果については
しっかりとご確認される事をおすすめします。

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RoHS指令対象の分析方法0


RoHS指令での分析は、
対応作業をしていれば必ず行う事になります。

アロケーションの整備が行われていない企業では、特に行う事になります。
それは、対応を行う中で対応作業に対応しきれない企業が多く、
さらに独自の材料を使用している企業があるためです。


RoHS指令への取り組み自体が、利益を生む取り組みではなく、
欧州へ製品を販売する為であり、環境保全の取り組みを行う事を
目的としています。
そのために、資金面や人員面で対応の苦慮したり、
企業間の力関係によっても、無理をいえない立場であれば、自社での
調査を行う事があります。
中小企業は少ない人数で生産、販売サポートを
行っている企業が多く、このような場合もメーカー側でサポートする
必要性が発生する事があります。

そして、その作業は成分分析を行う事になるのです。


社会全体で環境保全の取り組みを、無駄と考えずに投資と考え
活動できると良いですね。
分析としては、定量分析と定性分析の2種類が一般的にありますが、
得られる結果が全く違います。用途が違います。
さらに費用的にも違ってきます。

必要な分析を必要なだけ、行えるようにしっかりと知識をつけましょう。

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RoHS指令の検査・分析機関0

RoHS指令の検査・分析機関としては多くの企業があります。
それは、それだけ多くの企業が分析を求めているということでしょう。

しかし、どの企業が良いとはいえません。企業によってほしいデータや
良い担当者の基準が違うからです。ただ、注意するべき点があります。


RoHS指令の検査・分析機関は、初めて検査する前に検査結果の
用紙サンプルを提出してもらってください。

数社の検査結果内容を見てきましたが、結果が見やすい検査機関と
見難い検査機関ははっきりわかれます。
ただし、結果の提供におけるサービスと金額は比例して高くなります。

検査料金が安い検査機関などは、蛍光X線での結果は+(プラス)と
−(マイナス)でのみの表記であったりしています。
結果的に含有の有無が分かればよいのですが、検査機関によっては
ある程度の目安の含有量をグラフから読み取ってくれます。

RoHS指令の検査・分析機関、
ちなみに前者が5,000円、後者が8,000円でした。
参考にしてください。

あと、もちろんですが速報値などの連絡をくれる検査機関、結果が早くでる検査機関がいいのは言うまでもありません。

分析に関しては、含有、非含有のチェックである簡易分析(蛍光X線)は、
検査の第一歩になります。ただ、「何ppmの含有があるかを提出しなさい」と要望を出してくる取引先があります。
総合カタログを定期で発行するような大手商社においてその傾向があるように思います。

ちなみに現在取引のある商社では、毎年同じように提出を求められています。そして毎年のようにその内容は変更されています。

その際、簡易分析(蛍光X線)での限界があります。本当に正確な含有量が測定できないからです。
含有が疑われているような部品、材料に関しては初期から精密分析をお願いしておくのも経費を抑える手かもしれません。

さらにいうならば、精密分析を安価で行っている分析機関を前もって選択してトータルにお願いし利用しておくのも良い方法だと思います。

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分析機関は1社としかお付き合いをしてはいけない事はないので、
数点ずつ分けて検査してみるなどし良い検査機関を見つけるようにしましょう。


蛇足ですが、検査機関が増え、一部淘汰されつつある動きがあります。
あまり儲けはないのでしょうか・・。

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鉛含有量を調べるICP分析0


鉛含有量を測定する方法として定量分析を行います。

定量分析の中でICP分析について説明いたします。この測定方法は
鉛含有量に限らず、多くの含有量を測定する方法で使用されています。



ICP分析は、個々の発光する波長をひろい測定しています。
詳しくICP分析の原理を説明するならば、
高温状態のアルゴンプラズマ中に
試料溶液を導入する事により、プラズマの熱で試料中の元素を
測定できる状態に変えていきます。

この発生したプラズマ熱からの元素が低いエネルギー状態にて
放出する光を分光して、そのスペクトル線での発光波長から元素の
同定を発光強度から定量にて測定し数値化していきます。

実は難し過ぎて、私もよくわかりません。
  

ICP分析で計測していく中で必要となってくるのは、
溶媒(試料調製に使ったもの500ml程度)、サンプル(対象の部材)、
元素標準溶液又は標準試薬、廃液入れ容器(500mlの試薬空きびん等)になります。

検査機関に依頼する形で検査を行う事になると思いますので、
ICP分析を行う為には実際はサンプルを用意すれば十分です。
依頼する際は、必要量だけ確認し送りましょう。

実際に検査は、ほんのひとかけらでできます。
大きな部品でもかけらを送る事になります。

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